2012年 10月 14日
講演は、明治大学教授の尾関直子氏が担当。 CEFRの理念に始まり、CAN-DOリストの利用用途等実践的な内容であった。氏の講演の中で心に止めておきたいと思ったのは次の4つ。 1 CEFRが定義する外国語学習の目的は、「複言語能力・複文化能力、及び学習者オートノミー(自律性)の重要性を強調し、学習者中心の指導方法を重視してきた。 2 CAN-DOリストの利用用途として、学習者が現在のレベルを知ったり、言語学習の目標を立てたり、教材を選んだり、能力を自己評価するときが挙げられる。 3 CAN-DOリストはtask-based instructionを推奨している。CEFRならびにCEFR-Jは一般的な記述となっているため、各校のレベルに応じて修正することができる。教科書のタスクは不十分であるため、自分でタスクを補う必要がある。 4 自律した学習者となるためには、家庭での学習量を増やす必要がある。宿題形式でも可。 学校でCAN-DOを考えていく時に、英語学習のシステムを円滑に回すための道具として考えなければならない。CAN-DOを作るのは実は準備であって、ゴールではない。作った後こそ、日々の授業の中にCAN-DOの要素を落とし込んだり、生徒に自己評価させたりと、次の段階に発展させるための道具である。また、パネルディスカッションにおいて、「シラバスとの相関性」「教科書各レッスンとの相関性」を強化することが肝要であるとの話も出てきた。本校がこれから考えて行かなければならないのはこの点であると次の課題を明確にすることができた。
by jacques_southhill
| 2012-10-14 10:55
| 英語教育一般
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