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2014年 01月 14日

【英語教育一般】モチベーションを上げる、について

 聞いていて違和感を感じる言葉の一つに「(生徒の英語学習に対する)モチベーションを上げる」があります。「モチベーションが上がれば生徒が学習に向かう」というものですが、果たしてそうなのかは自分の中では腑に落ちないところがあります。モチベーションを上げるための下地作りが必要です。その下地とは「学校は学ぶ場所」であるという認識を生徒にしっかりと持たせることだと考えます。

 先月教育課程研究会でこの話題が出てきました。自分が務めている学校のことを考えると、学校は学ぶ場所という認識に乏しい生徒が一定数います。一般的な高校での学びは、大きくくくると予習・授業・復習に分けて考えることが出来ます。本校では授業が崩壊するということはほとんどありません。しかし、定着のために欠かせない予習・復習に代表される家庭での学習活動に生徒たちは充分時間をかけていません。下位層の生徒ほど、テストを見切るか最低限の点数が取れる近道を探す傾向があります。そうした勤務校の状況を踏まえて、先述の「学校は学ぶ場所だと生徒に認識させることが先では」という意見を伝えました。

 モチベーションを上げるためには下地が必要です。特に英語は一朝一夕には実力がついていかない教科の特性があります。当然ながら集中力が高く家庭でも学習にしっかり取り組んでいる生徒は大きく実力を伸ばしていきます。生徒に「学校は学ぶ場所」という認識を植え付け、授業でしっかり頭を使うよう導き、家庭で授業内容を振り返り、弱点を補強する習慣を形成することが結局は生徒の自己肯定感を高め、自信につながっていきます。また、過去の自分と比べさせることも重要なポイントです。勤務校の生徒たちはともすると他の生徒との比較に陥りがちです。過去の自分と比較し出来ているところを素直に認めるよう促し、その自己評価に対して私たちが肯定的なフィードバックを行うべきです。モチベーションを上げるというのは対処療法であってはいけないはずです。お世辞もそれほど有効打にはなりません。ダメ出しもしつつ望ましい行動に対し称賛する。私たちが生徒のモチベーションを上げることを本気で考えるとき、実は相当多くのことを考慮しなければならないのだというのがこの頃の実感です。さらには、自分のやる気スイッチをほんとうの意味で入れられるのは自分自身のみだと生徒には伝えていきたいと思います。それも出発点は学校に通って授業を受けているという営みを形骸化させない私達の姿勢だと思います。

 そういう土壌に乗った生徒たちに対しては、「出来たのは先生のおかげではなく自分のおかげ、出来なかったのは先生のせい」と素直に感じ自分の行動にフィードバックしていきます。日々指導する内容に説得力を持たせることが私たちが最初にしなければならないことではないでしょうか。

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by jacques_southhill | 2014-01-14 09:43 | 英語教育一般 | Trackback | Comments(0)
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