2013年 10月 16日
自分が担当した学年の元生徒の一人とFBで連絡を取ることがある。その中の一節が印象的だったので忘備録も兼ねて紹介します。 「忙しそうですね・・・。一人でも多くの母校の生徒が勉強を楽しんでくれたらいいですね。僕は高校生の頃は各教科の内容よりも試験の点数や解法ばかりを気にしていたので、大学入学後に当時の勉強方法を後悔したので!」(一部改変) 非常に実感がこもっていて伝える力のある言葉である。楽しいからできるのか、はたまたできるから楽しいのか? 「鶏が先か卵が先か」な議論になりそうである。自分は「できる→楽しい」の流れを追い求めている。「できる」の前段階には「やる」が来る。自分が高校生だった時もそうだったのかもしれないが、今の高校生は「やる」量が圧倒的に不足している。ちょっとでもわからないと思考や行動がストップしてしまう(授業では「わからない」というたぐいの言葉はこうした理由で原則禁句にしている。指名する前にペアで考えさせたりなどのワンステップを置いている。分かる範囲で考えることが必要だと思うので。)今年は1年生のみ担当しているので、学習量的な負荷をかけている途中である。家庭学習課題を出したり、授業中に発話を促す時も考えさせたり…。一つ一つの授業の積み重ねの上に、達成感や成就感を感じてほしいと願いながら授業をしている。 言語を知り、自分の頭で考えメッセージを伝えることが今の英語教育の現場で求められている。「わかる」を増やし、「使える」を増やすには言語材料を充実させる労を厭わないことと、言語を使用するトレーニングを積むことが大切。自分が留学していた時を考えても、前半はあまり楽しくなかった。聞けない、通じない、そんな壁があった。使う経験を積み、慣れるまで半年ほどかかった。FCEやCAEを受けるために試験勉強的なクラスにも通った。そうした経験が今それなりに英語を使える自分の礎になっている。 話は変わるが、5月の座談会の模様が収録された冊子が発行になった。benesseの「生徒を伸ばす『到達目標×指導×評価』」という冊子です。よかったらご一読ください。全国で日々奮闘しておられる英語の先生方が取り上げられています。
by jacques_southhill
| 2013-10-16 01:25
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